夫婦ワンルーム二人暮らしを1年続けて分かったメリットとデメリット

お金がなくて、やむを得ず夫婦ワンルーム二人暮らしをすることになった、という方はきっと多いと思います。

私たちも主にお金が理由で、夫婦でワンルーム二人暮らしを1年半ほどしていました。

そんな経験を踏まえて今回は、

  • これからパートナーと暮らし始めるにあたってどれくらいの広さが必要なのか迷っている。
  • 予算的にはワンルームの安さが魅力的だけど、二人で暮らしたらどうなのか不安。

そんな方へ向けて、夫婦ワンルーム二人暮らしのメリット・デメリットを紹介します。引っ越しを検討中の方の参考になれば幸いです。

在宅勤務の開始しと共に夫婦ワンルーム二人暮らしは解消

最初は、同棲を始めるにあたって、私が妻の家へ転がり込んだのがきっかけでした。付き合う前から妻が猫を飼っていて、私の家はペット不可だったため、自然と妻の家へ私が向かう形になったんです。

そのため同棲のときは、二人の部屋に引っ越すかどうか、という相談すらしなかった覚えがあります。

その後、同棲から半年ほどで結婚して、引っ越しは常に議題に上がるものの、現状におおむね満足しているし、かかる費用のことを考えるとなかなか……といった具合で、新婚からさらに3ヵ月ほど夫婦ワンルーム二人暮らし(+一匹)の生活を継続。

その後、夫婦ともども会社員を辞めてフリーランスになったのを機に在宅勤務になったため、さすがに作業スペースを確保できず引っ越すことになりました。現在は1LDKに住んでいます。

夫婦ワンルーム二人暮らしのメリット

それでは早速、夫婦ワンルーム二人暮らしを実際に経験して分かった長所から考えていきたいと思います。

家賃を抑えることができる

言うまでもないですが、夫婦でワンルームに住めば家賃を極端に抑えることができます。

なんだかんだ、やっぱりこれが最大のメリットですね。

私たちも何度か引っ越しを検討したのですが、いざ住みたいと思う部屋の家賃を見ると、なかなか決断することができませんでした……。

私たちはお互いに都内に勤務していたのですが、都心で夫婦二人で満足に過ごせる部屋となると、安くても15万円近くしてしまいます。それに対してワンルームは半分くらいの家賃で住めるのです。

月に7~8万円の貯金ができると考えれば、夫婦ワンルームの暮らしは決して悪いものではありません。

エアコン代などの電気代がかからない

部屋が少ないので、エアコン代や空気清浄機などの電気代が抑えられます。

あとこれもたぶん狭い部屋に二人でいる影響なんですが、室温がちょっと高めになる気がするので、そもそもエアコンをあまり付けなくなりました。

掃除が楽

部屋が狭いと掃除する面積も小さくなるので、掃除がぐっと楽に。

我が家は長毛の猫を飼っていて、服もカーペットも猫の毛だらけなので頻繁に掃除機がけが必要で、けっこうこのメリットは大きく感じてます。

反面、普段からそんなに掃除しない人や、あるいはロボット掃除機などを導入している人にはあまり関係ないのかもしれません。

無駄な買い物が減る

部屋が狭いので、無駄な物を買う余裕がありません。

特にサイズの大きな家電やインテリアを買う際にはめちゃくちゃ吟味するので、無駄な失敗が減ります。

つい先日も、米を炊くのに炊飯器が必要だけど置く場所がない、と数ヵ月悩みに悩んだ末に結局購入を決めました。

さんざん悩んだ結果なので、「本当に必要だったのかな……」なんて後悔する心配もありません。

断捨離がはかどる

収納の関係上、何かを買ったら何かを捨てないと収まらなくなっていくので、自然と断捨離するようになりました。

妻も私もそれなりに物があったので、同棲開始の時点でかなり捨てて、それでもどんどんあふれ出すので定期的に断捨離しています。

特に洋服は、衣替えの度に「いらない服がまだこんなにあったのか」と毎回驚かされます。

ミニマリストを目指す方にこそ、狭いワンルームでの二人暮らしはおすすめです。

意識しなくても夫婦の時間が作れる

何をするにもいっしょにいるので、意識的に夫婦の時間を作る必要がありません。

我が家は夫婦ともどもフリーランスで在宅仕事をしているので、平日も週末も関係なく、毎日二人(と一匹)で部屋にいます。

そのため、ご飯・入浴・就寝だけでなく、休憩のおやつや日課の散歩、ご飯の買い出しなどなど、あらゆる行動が夫婦単位です。

反対に、「そんなの耐えられない!」と思う方にはもちろんおすすめできません。

気まずい空気を引きずらない

ワンルームで暮らしていると逃げ場がないので、ケンカなどがきっかけで気まずい空気になると辛いんです。

私たち夫婦は在宅仕事なのでなおさら。そのため、少しでももやっとしたらお互いに話すようにしています。

ケンカが多い夫婦ほど、狭いワンルームのほうが楽になるかもしれません。逆に、ケンカ慣れしていない夫婦はちょっとしんどそうですね。

夫婦ワンルーム二人暮らしのデメリット

続いて、夫婦ワンルーム二人暮らしを1年以上続けて感じたデメリットです。

室温・換気を自由に調節できない

エアコン代が節約できる反面、自分の好きなときに好きな室温にすることができません。

そのため、夫婦間の暑さ耐性や寒さ耐性にギャップがあると、ちょっと苦しいかもしれませんね。

あとこちらは狭いワンルームだからというより、妻が外の音に敏感&猫がいる影響なのですが、あまり換気ができないのもデメリットと言えるかも。

空調を自由にしたい方は、きちんと部屋を分けることをおすすめします。

インテリアが自由に買えない

部屋が狭くて無駄な買い物をしなくて済むぶん、自由にインテリアを買いたい人にとってはストレスになるでしょう。

私たち夫婦も、在宅で仕事をするための机やディスプレイを買いたいなぁと思いつつ、スペースの都合で断念せざるを得ない状況が続きました。

反対に、新たな家具・家電を買う予定が全くないなら、これはデメリットにならないでしょう。

一人の時間を作りづらい

ワンルーム二人暮らしに抵抗がある方は、ここを一番気にするのではないでしょうか。

ご想像の通り、やっぱり一人の時間はなくなります。ただ厳密にいうと、作れないわけではなく、作りづらいだけです。

一人の時間も確保しようとすればできます。ただ、確保しようとしなければ確保できないので、そこに慣れないとストレスを感じるでしょうね。

私は、毎日の習慣として散歩を1~2時間したり、たまに外で仕事をしたり、料理のときはあえてイヤホンして好きなアニメ・動画を観たり、といった具合に、ちょこちょこ自分時間を確保するようにしていました。

自分時間を確保する方法を確立するまでは、一人の時間がなさすぎてパンクしかけたこともありました。一人の時間が必要な自覚がある方は、こちらの「自分時間の作り方」もチェックしてみてください。

どうしても気が散る。オンオフが切り替えられない

自分の時間が確保できない、にも近いですが、そばに人がいるとどうしても気が散るというデメリットは避けられません。

一人がやる気満々になにか作業していると、もう一人はだらっとしたいのにちょっと気を使ってしまったり。反対もしかりです。

ふと読書がしたくなってもなかなか集中できないというのは、はじめのうちは結構負担になります。

兄弟がいないとか、学生時代に相部屋経験がないとか、人と狭い空間で過ごしたことがない人にとってはハードルが高いかもしれません。

まとめ

まとめると、夫婦ワンルーム二人暮らしのメリットは大きく分けて3つです。

  1. お金の節約になる
  2. スペースの無駄が省ける
  3. パートナーシップを築きやすい

個人的には「節約」と「省スペース」が大きい気がします。

一方、夫婦ワンルーム二人暮らしのデメリットは「自由がなくなる」の一点です。

自分の自由が侵害されることに耐えられない方は、夫婦ワンルーム二人暮らしは避けておいたほうが無難でしょう。

しかし、円満な夫婦生活の為なら多少の自由は損なっても構わないという覚悟があるなら、断然ワンルームでの二人暮らしをおすすめします。

なお、その他の夫婦・パートナーシップに関するコラムは下記をご覧ください。

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